3月8日、京都経済センターにおける競技会の審査において、
この会の最高峰である経済産業大臣賞をいただきました。
ずっと社長の心に温められていたものを、
型に起こし、やっと1年越しに染め上げたものです。
シャープで繊細な線の動きと、
柔らかなぼかしを全体にあしらって
大胆かつ優しいきものに仕上げました。
お召し頂く方の個性や美しさを、
より表現していただける1枚になりました。
手描き染めは絵羽にした白生地に描いていきますが、
型染めは全体の流れと繋がり、染め色数などの加工内容を全て考え、
計算尽された上での型制作をいたします。
きものによってその必要な枚数も異なります。
会場で、この型はどのように組まれてるのか、
大勢の染め仲間からも不思議に思われ、尋ねられたそうです。
また、お客様のお一人から、
「豪華絢爛な着物を予想していたので、
正直意表をつかれました。
でも、グレーの濃淡だけで、次々と寄せてくる波が見事に描かれていて、
吸い込まれそうな感じがして見入ってしまいました・・・。」
と、大変有難い感想もいただきました。
この賞をいただくのは2度目です。
こつこつ誠実に、向きあっていることへのご褒美だと、
大変嬉しく、また頑張れる力をいただけました。
お忙しい中、ご来場いただきました皆様、
本当にありがとうございました。