3月の競技会から、はや1か月たってしまいましたが、
競技会の様子と弊社作品を少しご紹介したいと思います。
毎年、競技会では各染め屋さんが、それぞれ個性輝くものを出品しておりますが、
その中で、決められたテーマで作成した企画展があります。
今年は「華(HANA)」
いつもは、美しく咲く花を描きとり、きものにしておりますが、
今回は京都生け花協会の先生方に、
図柄を描いていただくように、無地の着物の前で美しい花を生けて頂きました。
会場がとても華やかにみずみずしい感性で溢れました。
そして、弊社ではそのテーマのもと、伝統工芸士である社長が、
こだわった薄いブルー地に細い線の白糸目で大きな乱菊を描きました。
写真では薄い色のため、綺麗に色が移りにくいのですが・・・。
乱菊の中心にぼかしが入り、とても美しい繊細な小紋に仕上がりました。
そして、それは、生け花の先生からの「京都生け花賞」をいただき、
大変嬉しいことでした。
また、松竹梅の柄を疋田で描いた訪問着は「京都府知事賞」をいただきました。
これは、絞りに見える細かな疋田を、ひたすら手で色をさしていったものです。
色は、お若い方にも魅力的なお色です。
何日もかけて作成したもので、なお一層嬉しい受賞となりました。
他にも特別技術賞・企画展優秀賞・私の好きな着物賞など、計7点賞をいただき、
さらにこれからの励みとなりました。
これらの技術と感性を、心を込めてお着物にし、
お客様に喜んでいただけるよう頑張りたいと思います。